ガイジンは差別用語か

    日本では、誰が言い出したのか定かでないが、日本人でない人を指す呼称として“外人”はダメで“外国人”は政治的に正しいということになっている。らしい。国籍の異なる両親のもとに生まれた子について“ハーフ”は差別的なので“ダブル”とすべしと主張する人々もいるが、こちらは定着しているとは言い難い。

    奇妙なことに、ガイジンといえばたいていの日本人が真っ先に思い浮かべるのは白人で、外国人というと他の人種もぜんぶ含まれる。

    エスキモーとイヌイト、ラップとサーメのように、当事者の言葉での自称を正規とする、それは理解できる。さらに、ニグロとブラックのように、どちらも黒という意味だが、語自体の意味とは無関係にそれぞれの呼称の用いられてきた歴史的社会的文脈から、呼ばれる側がより心地よい方を政治的に正しいとする。これもなるほどねと思う。

    しかし生まれながらに国民である者との対比で外から来た者を“外人”と呼ぶことがなぜ侮蔑的なのか、腑に落ちない。日本語以外でも、自国民以外を指して Auslander、ulkomaalainen、utlending など、外のの人と言う言語もあれば、foreigner、étrange とはっきり“異物”という意味合いの語が一般に用いられる言語もある。

    私は foreigner と呼ばれることにまったく抵抗を感じない。さらに移民と呼ばれるのも、ステキな響きではないものの事実だから仕方がない。どちらもかな〜りバカにされる立場であるが、余所者として住まわせてもらう以上はそういうものだと腹を括っている。

    だから日本で、珍獣扱いされる以外にはさしたる不便も被っていないばかりか、むしろチヤホヤされている白人が、ガイジンと呼ばれて鼻白む気持ちは、さっぱりわからない。

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    呼び名は色々ですよね・・

    小さいころからとにかく引越しが多いです。
    国内でも、神奈川、東京都内では4箇所引越し。一時期、千葉の四街道市や船橋市(船橋市内でも数ヶ所引っ越し)にも住み、社会人になって転職したとき京都で5年過ごしました。

    それ以外に海外では小さいときと十代は英語圏、欧州。現在は香港在住。
    (日本で勉強したのは小学1年から5年。それ以降は海外で、大学時代は1ヶ月のオーストラリア短期留学とカナダ短期滞在以外は、日本で過ごしました。)

    色んな場所に居たから、どこの場所にいっても、
    「外国人」だったり、「よそ者」です。
    京都に住んでいたときは「東京の人」といわれるし 笑

    生まれたのは九州です(生まれて数ヶ月で(都内の西荻窪へ引っ越したらしい)
    両親二人が、九州出身ということもあり、九州人には不思議な親近感を感じます。

    どんな国に居ても、どんな地域に住んでも私は、よそ者なのねと認識すると、何言われても、徐々に気にならなくなりました。

    国籍は日本人です。
    しかし、日本人には「帰国子女」といわれてしまいます。

    この呼びかた、おもしろいですよね。
    (日本の教育制度上、そういう区別をつけないと、海外でどんなに良い成績をとってきても、義務教育を済ませたと認めてもらえないようですね。英国のシステムなら、テストと面接で実力さえあれば編入できるのに。日本では、海外で取得した資格試験を認めてもらえなかったりする場合もあるため、不便だなと思います)
    英国の寮制の学校に通っていましたが、殆どの英国人が両親の仕事の関係で海外で幼少を過ごして、資格試験のために、英国へ戻ってきましたが、誰も「帰国子女」とは呼ばれません。
    日本だけなぜそんな風に呼ぶのか不思議です。
    香港でもそういう呼び方はしないです。海外留学する人が多いからでしょうか?

    とにかく人間の性(さが)なのか、名称をつけて、区別したくなるんでしょうか?



    Re: 呼び名は色々ですよね・・

    コメントありがとうございます。流浪民のお仲間ですね。

    私も小さい時から引越しばかりでした。生まれたのは父の出身地東京ですが、すぐに父が渡米したため、父の留守中2歳まで母の郷里姫路にいました。3〜8歳は富山、9歳以降は東京。成人してからはイギリス、フィンランド、ノルウェーと移り住み、その後スペインを経てイギリスに辿り着いたような具合です。イギリスに戻ってからも間に2年ほどドイツに逗留しましたが。

    郷里と言える場所がないのです。出身地はと訊かれれば一応東京と答えていますが、確固たる東京人アイデンティティもありません。そもそも東京という街は日本中の田舎者の希望と幻想と努力の集合体で、地元民がのしてはいません。その点はロンドンにも通じるところがあるのでしょう。ロンドンは余所者として暮らしやすい街です。

    そもそも人はみんなどこか他所からやってきたのであって、植物みたいに一箇所に生えて育ち一生をそこで費やすわけではないのですから(花粉レベルまで行くと植物も旅をしますけどね)。
    プロフィール

    シカ

    Author:シカ
    夫のカエルとともにヨーロッパに住むシカです。シカは日本生まれですが、ここ20数年イギリス、フィンランド、ノルウェー、スペイン、ドイツ、振り出しに戻る(イギリス)と流れてきました。カエルはフランス生まれです。詳しくは自己紹介ページへ。

    引用・転載は原則として歓迎ですが、事前にご一報ください。どのような論旨・目的での引用・転載か、把握しておきたく存じます。

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