労働者階級〜遺伝か環境か

    イギリス階級社会の存在自体の是非はおいておく。上流(貴族)、中流(ブルジョワ)、労働者の三層構造だが、最近では七層とも言われている。詳しくはこちら

    1)エリート
    2)古くからの中流
    3)スペック的には中流
    4)成金労働者
    5)昔ながらの労働者
    6)新出サービス業
    7)プレカリアート

    職業による分類とは言えず、実際にイギリスに住んでいないと「ああ、この人たちのことだ」とピンとはこないはずだ。

    1)貴族および少数の超エリート
    2)普通に暮らしていて出会う中で上品かつ訛りのない人たちはたいていここ
    3)若い頃不良だったが今はそこそこ成功し、いい家に住み猫なんか飼っている
    4)職種は労働者に入るが、安定した給料で冬にはマヨルカ行ったりできる
    5)いわゆる労働者階級。お金がなく、怠惰で、趣味がわざとのように悪い
    6)新来の若い移民のほとんどがこれ。ロンドンのウェイターは外国人ばかり
    7)失業者、ニートを含む出口のない最低層

    イギリスの階級は摩訶不思議なことに上から強要されたものではなく、内側から支えられている。ふつうに考えれば、労働者の親はせめて子供には教育を受けさせて中流になってもらおうと思いそうなものだ。イギリスでは違う。カエルの子はカエルなのだ。中流が上流になるのも難しいしそういう気を起こす人はあまりいない(ケイト・ミドルトンを除いて)。どうやらみんな、生まれついた階級に文句たらたらながら、文句言ってる快感にハマって抜けらない様子である。

    中でも5)労働者階級の向上心のなさと開き直りと鬱屈は大したものだ。無教養で、文を書かせると私の英語の方がはるかに上手い。フットボール観戦とビール、冷凍食品と中華テイクアウェイとフライドチキンにより肥満体を維持する。鬱屈するぐらいなら頑張って勉強なりめっちゃ働くなりせいってものだが、ぜったい頑張ったりはしない。労働者階級の誇りにかけて。人種差別論者で、おいらは白人様(の労働者階級様)と思っている。

    この人たちの頭の悪さを見ていると、遺伝と信じているから変えようとしないのか、実際に遺伝なのか、分からなくなる。子供は愚かな親を見て育つので愚かな大人になる(その前にまだ子供のうちに親になる)。際限のない繰り返しは見ているだけで気が滅入る。

    労働者階級出身でケンブリッジに行った知人がいた。彼はそこで感じた階級の壁による疎外感を一生恨みに思っている。そのルサンチマン、そこが労働者階級なんだよ、と私は思う。せっかく頭いいのに。恨みと怒りに費やすエネルギーの大きさは朝鮮半島の恨文化を想起させる。彼の現在地:上記4。

    一方、もう一人の知人は労働者階級出身で不良だったが、「アホらしくなって」大学に行き医者になった。自称今でも労働者だが、趣味や教養、見聞、暮らし方を見ると傍目には中流(上記2〜3)になっている。生き方は3でも、医者という職業は1か2と区分けされ周囲にそのように扱われるので、そうなるのだ。

    氏か育ちか、遺伝か環境か。もちろん両方だけど、環境を作る大きな一要素が遺伝である以上、遺伝の責任はかなりあると言えそうだ。

    テーマ : イギリス
    ジャンル : 海外情報

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    Author:シカ
    夫のカエルとともにヨーロッパに住むシカです。シカは日本生まれですが、ここ20数年イギリス、フィンランド、ノルウェー、スペイン、ドイツ、振り出しに戻る(イギリス)と流れてきました。カエルはフランス生まれです。詳しくは自己紹介ページへ。

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