内務省下請けの野良犬会社

    この間書いた“当局”とやら、実は当局(Home Office)ではなく、当局から移民狩りを委託されたCAPITAという民間企業だった。

    出国させることに成功した移民(合法不法問わず)一人頭ナンボの報酬が当局から出るという、賞金稼ぎ屋だ。なので下手な鉄砲数撃ちゃ当たるで、合法不法の確認もせず“出国勧告”、“警察への通報警告”といった脅しを無記名の自動小銃でぶっ放して来る。

    1週間の砲撃ログ:電話1回、手紙2通、メール1回。その間、「ここへ連絡しろ」という番号やメールアドレスにこちらからも何度も連絡しているにも拘らず。私の在留は合法なので黙ってくださいと言ったのだが、相手は心を持たない人間(機械以下:機械なら、心はなくても怠慢によるミスは犯さない)。苦情を言おうにも責任の所在がCAPITAなのかHome Officeなのかわざと曖昧にされていて、カフカの世界だ。

    合法の証拠に結婚証明書と夫のパスポートをスキャンして送れという。送ると今度はカラーじゃなきゃダメ、ページの真ん中じゃなきゃダメ、結婚証明書の公認翻訳つけろって‥‥。「先般送ったのは、ご覧の通りイギリスの登記所で結婚した証明書で英語なんですけど、何語に翻訳しましょうか?」と返事した。

    今日になってボソっと、「あなたが送ってきた証拠に基づき記録をアップデートしました」という一行だけのメールが来た。こちらのミスでしたでもなければ、ご迷惑をおかけしましたでもない。まじ、死ね。

    こっちは本来の申請の仕上げ段階で忙しいというのに、この野良犬軍団相手の消火作業で気力体力を消耗してしまった。みなさんも、CAPITAには気をつけましょう。
    marktext2 (1)

    テーマ : イギリス生活
    ジャンル : 海外情報

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    いくらなんでも・・

    ひどい、これはひどい。読んでいてこっちまで腹が立った。
    えー、イギリス様もこんなひどい事をするお国なんですかぁ?

    Re: いくらなんでも・・

    S子さま

    コメントありがとうございます。一緒に怒ってくださって助かります(笑)。

    イギリス様というのはどういうイメージなのでしょう? 政府は生き残りのために国民の人気取りが肝要なので、世論トレンドを見て反移民感情が高まってるなと判断すれば「断固たる姿勢」を示すべく移民の千人や万人は平気でめった斬りします。イギリスに限らず、それが民主政治というもの。

    頭に来るのは、この反移民感情を煽ることをしているのが、EU制度を悪用して一族郎党連れてイギリスに居座り公的資金に集りまくる、東欧諸国の“EU市民”とその“非EU家族”なことです。 EU市民(フランス人)の非EU家族(日本人)も、迷惑千万なことに、制度上は彼らと同じ身分になりますから。

    まえに2年間我が家を借りていたポーランド人母、ドイツ人娘とそのアメリカ人娘婿が好例。ドイツ娘とアメリカ婿はさっさと別居し夫はどっかに消え、家賃に困った娘はポーランド母を呼び寄せ、母は到着したその日から地方自治体にHousing Benefit申請、受理。我が家の住所を勝手に使い幽霊会社を設立(その肩書きCEO、職務内容Housewife)。ドイツ娘はイギリスの公的学資融資を受けて落第すれすれのままおバカ大学に在籍。おまけに母娘は我が家の一部を無断で又貸しし収入を得ていた。

    こういう人たちですから‥‥実際、イギリスの納税者の負担にはなっているんです。英語のできない児童だらけになった公立小学校がポーランド人教員を雇うなんて話はザラにあります。

    しかし実際に移民を排除しようとすると、ヨーロッパ風の名をもたず容貌も分かりやすく異邦人である私のような個人に真っ先に白羽の矢が立ってしまいます。街を歩いていても東欧諸国の人たちはぱっと見で異邦人とは分かりませんから、不愉快な扱いを受けることもありません。私は過去20年に亘って、ヨーロッパ全土で、彼らの悪行の尻拭いをさせられてきました。

    有色人種である日本人が白人の国で移民として生きていくのは、ゴクミとアレジだのパリの中村江里子だの、テレビで観るようなお伽話ではありません。それでもここにいることを選ぶ理由は、他のところにたくさんあるのです。

    わかります

    はじめまして。
    イギリス留学してます。私も、来てから最初はよくわかりませんでしたが、東ヨーロッパの人ってなんか乱暴っぽくていやだなって思います。女の人もお化粧が濃くて怖そうじゃないですか。バイト先とかで感じ悪いのは、ルーマニアとか、チェコとかスロバキアの人です。東洋人バカにしてる?ってかんじ。

    No title


    シカさん、お疲れ様でした。

    そうですか、イギリスがそうならフランスだってわかりません。いまのところ、書類の不備(実際は不備はない)や他のいちゃもんをつけて、滞在許可証の必要書類を受け取らずに追い払うという話は聞いていますし、実際に私もその憂いを受けました(私はそこでごねりました)。

    それでもここにいる理由、新参者の私には心の揺らぎが勝ってしまうので、その境地には至りません。いつかその辺をお聞きできればと思います。

    Re: No title

    MGBさま

    思えば2〜3年に一回ぐらいの周期でこの手の不快MAXな事件に遭います(前回はフランクフルト税関、その前はビルバオ空港の警察、あとは推して計るべし)。それでもなぜ‥‥というのは、今は夫の愛ゆえでしょう。絶対何があっても私と一緒にいたいと行動で示してくれるこの人と一緒にいたいし、この人以外に行くところがないからです。

    今の夫に遭う前、もっと孤独で不安定な身分だった時にも、“当局”から不当な扱いを受けても、最悪の事態に至った場合には友人知人が必ず寄ってたかって助けに来てくれると確信できたから、消耗はしても絶望しませんでした。「シカはまっとうな日本人です、金目当ての移民じゃありません、私たちの大切な友人/教師/オルガニスト/etc.です」と証言してくれるであろう人たちが、いつもいましたから。

    前夫は私が理不尽な状況に追い詰められた時、護ってくれるどころかそのような事態の原因が私であるかのように怒ったり、自分が真っ先に参って逃げ出したりする人でしたから、何の助けにもならないどころか前夫自身が理不尽な恐怖の根元でした。

    それでも絶望しなかったのは‥‥前述の周囲の理解もありますが、私自身が、もともと運命的に、どうしようもなくヨーロッパと結婚していたからとしか、説明できないのですが。

    Re: わかります

    まみさま

    留学そしてバイトと、がんばってらっしゃるのですね。政治と経済と宗教と民族の絡み合う複雑なヨーロッパ事情、日本にいる人には想像がつくはずもない現実は、来てみて、いいことも嫌なことも体験して、はじめて意味を成してくるものです。貴重な留学期間、あまり不愉快な目に遭わず目的を達成できるといいですね。心の目をかっぴらいて、地面に足をつけて、しっかりご飯を食べて、ご健闘ください。

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

    鍵コメYさんへ

    落ち着いて考えてみると、最初の電話があった時点で、「私の個人情報をお尋ねですが、お答えする前にあなたが法務省の委託でそうしているという証拠をください」と言うべきでした。でも、現実にこんなホラー映画のような扱いを受けている最中には正当な自己防衛機能も働かないものです。相手は人を恐怖に陥れるプロですから。

    ところで、この会社が法務省委託であることは事実です。気に掛かるのは、法務省が個人情報(それも不完全・不正確・obsoleteな個人情報)を、当該個人の承諾なしに第三者に渡していることです。これは明らかに情報保護法に違反していると思うのですが、政府のすることだから許されるのでしょうか‥‥?

    No title

    今般の移民騒動でこの手の連中が増えるだろうなあ。ちなみに日本ではヤミ金融の過払い金利回収しますというハイエナ弁護士が。そちらではPPI Claim Back ですか。色んな便乗商法があるもんだわ。まったくカスどもがっ!

    Re: No title

    Yoshiyaさま

    難民危機、男の子の屍体が浜辺に打ち上げられて以来、急に騒ぎが大きくなって、ダイアナが死んだ時の騒ぎを思い出しています。愚衆の発作的良心に押されて政府がいい人ぶるリアリティーショー。実際、シリア難民以外にわんさと経済移民が混じっているのに、どうやって門を開けたり閉めたりするのでしょう。命を賭してもという点では経済移民も政治難民も同様に逼迫していて、そうなった経験のない私には何も言えないわけですが。そして命を賭してやって来るアフリカや中国からの経済移民と、お気楽にやってくる東欧移民との間に、それほどの違いがあるわけでもなく。ロシア人花嫁も必死なのですよ、それなりに。物好きで必然もなく頼まれてもいないのに不注意にやって来た日本人としては、とても複雑です。
    プロフィール

    シカ

    Author:シカ
    夫のカエルとともにヨーロッパに住むシカです。シカは日本生まれですが、ここ20数年イギリス、フィンランド、ノルウェー、スペイン、ドイツ、振り出しに戻る(イギリス)と流れてきました。カエルはフランス生まれです。詳しくは自己紹介ページへ。

    引用・転載は原則として歓迎ですが、事前にご一報ください。どのような論旨・目的での引用・転載か、把握しておきたく存じます。

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