人生を愚弄するドラマ『マッサン』

    最終回まで観ていること自体が恥ずかしくて書きにくいほどの駄作『マッサン』ですが、主人公のエリーさんが“血の足りない病”で亡くなって終わりのようです。以下、私が某感想サイトに投稿した文です。

    ーーーーーーーー
    リタさんは、第一次大戦で婚約者を失った傷心も癒えぬころに出会った日本人に、再生の希望を見出したのか自殺的にどうにでもなれだったのか分かりませんが、恋をしたわけです。あの時代に英国から東洋の島国に移住して、夫の愛に包まれながらも異国での暮らしに疲弊していたはずです。

    ウィスキーに慰めを求めても不思議ではありません。実際、政孝さんが出張先からリタさんへ書き送った書簡には、飲み過ぎを諌めると同時に認めるような優しい慮りが感じられます。「ウィスキー屋の女房がウィスキーの味がわかるのは悪いことではない」というようなくだりがあったように思います。

    ウィスキー屋の女房が、言葉に尽くせない愛と哀しみと寂しさの捌け口をウィスキーに求めたとして、なんの不名誉があるでしょう。彼女の死因が肝硬変であったことをぼかすことにこそ、尊いひとつの人生への不遜な断罪があると思います。

    テーマ : マッサン NHK朝の連続テレビドラマ小説
    ジャンル : テレビ・ラジオ

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    はじめまして

    こんにちは。
    最近貴女様のブログの存在を知り、楽しく読ませていただいています。
    マッサンはフィクションですので、どう終わるかは書く人の自由だと思いますが、実際の死因を知っている人にとっては不満が残るのですね。
    しかし貴方が思い描くような、上記のような素敵な最期が描き切れる位なら、最初からあんなクサイ芝居というかドラマになってません。(主演の男性、熊さん役、としにい役がヤバイ+感動シーンのコーラスが拍車)
    題材は興味があるのでつい録画して見てしまいました。

    Re: はじめまして

    Keiko さま

    コメントありがとうございます。

    『マッサン』は私も Keiko さまと同様に、題材に興味があって、ついつい見始めたのですが、なんだこれはと言いながら最後まで観てしまった自滅感にひたっているところです。

    このドラマは“フィクション”を謳いながらもモデルを明示するという矛盾したスタンスをとっています。史実をあえて改変・無視・加筆した部分について、それが何故かの憶測を招くのは必至と思います。どう描くかは製作者の自由であると同時に責任でもあります‥‥それによって自身の資質や力量が問われるという意味で。

    私が思い描く素敵な最期というのは、拙ブログのどのあたりに書いたのかよく分からないのですが、どんな最期なのでしょう‥‥?

    最終回

    こんにちは

    マッサンは、どこまでも朝ドラ的フィクションで終わりましたね。

    エリーがマッサンに宛てた手紙が最終回で読まれたのですが、
    「・・・実は、私はウイスキーの味の違いがよくわからなかったのです」って、告白していました。
    これが本当の話か否か、私は知りませんが、「はいっ?」と聞き直したかった。
    微妙な味の違いが夫ほどにはわからなかった、というならまだわかるのですが。
    わからなくてもマッサンを愛していたからウイスキー作りを応援したという話でしょうか。
    ある意味、驚きの最終回となったのでした。

    Re: 最終回

    このドラマを作った人たちには、ウィスキーの味も、竹鶴夫妻のことも、スコットランドのことも、あの時代の日本のことも、アメリカとイギリスの違いも、気品と下品の違いも、よくわからなかったのです。でも、ウィスキーはマッサンの夢、マッサンの視聴率は製作陣の夢でした。

    No title

    すみません。
    シカ様が思い描く素敵な最期とは、史実に基づいたリタさんの最期、
    つまり、「言葉に尽くせない愛と哀しみと寂しさの捌け口をウィスキーに求め」→肝硬変で死亡…というつもりで書きました。
    私の理解が間違っていたらお許しください。

    Re: No title

    Keiko さま
    あー、なるほど! わかりました!
    プロフィール

    シカ

    Author:シカ
    夫のカエルとともにヨーロッパに住むシカです。シカは日本生まれですが、ここ20数年イギリス、フィンランド、ノルウェー、スペイン、ドイツ、振り出しに戻る(イギリス)と流れてきました。カエルはフランス生まれです。詳しくは自己紹介ページへ。

    引用・転載は原則として歓迎ですが、事前にご一報ください。どのような論旨・目的での引用・転載か、把握しておきたく存じます。

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