おフランスの自由ですもの

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    東京へのオリンピック招致が決まった時にフランスの新聞に掲載された風刺漫画。作者は今回の事件で殺された漫画家の一人だ。

    放射能の影響で三本足や三本腕になった力士が相撲を取っている。アナウンサーは「素晴らしい! フクシマのお陰で相撲がオリンピック種目になりました!」。背景には第一原発の廃墟が描かれている。この手のフクシマ風刺画をもっと見たい人はこちらへどうぞ。

    この絵は外交問題に発展し、日本政府はフランス大使館を通して正式に抗議した。新聞社が返答として掲載した記事は「うちの新聞はフランス国内で発行されているもの。いったい何人の日本人を傷つけたというのか。それに、この絵はフクシマの被害者を嘲笑したものではない。事故の発生を許し適切に対処せず報道もごまかしてばかりの当局への風刺だ。日本人にはユーモアがないのか」といったもの。

    さて、東京都知事(当時)が日本で、日本語でフランスの数の数え方をコケにした時には、在日フランス人が大掛かりな抗議行動をした。また、例えば同じ新聞がホロコースト犠牲者を醜く滑稽な姿で描いたとしたら、たとえ意図が「ナチス批判」としても、フランス人・ヨーロッパ人は拍手喝采するんだろうか。

    Let me be clear: I have never said violence is right. It never is. That is beside the point.

    Back in 2013 when Tokyo won the bid for the next Olympic Games, this cartoon, drawn by one of the 12 killed in the Charlie Hebdo attack, provoked controversy in Japan which led to the Japanese government lodging an official complaint.

    The newspaper's response was something to this effect: "Our paper is published in French, in France. How many Japanese people have we offended? The cartoon in question is not aimed at the victims of Fukushima, but the authorities who failed to prevent or efficiently deal with the disasters, and remain secretive about it. Have the people of Japan no sense of humour?"

    Imagine, if the same newspaper published a cartoon in which the victims of Holocaust were depicted as revolting, miserable and ridiculous - with the sole intention of criticising Nazis, apparently - would the French, European and "Western" population have reacted (or not reacted) similarly?

    テーマ : フランス
    ジャンル : 海外情報

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    No title

    イスラーム、フクシマはいい。
    でも、勝算(裁判や他影響)のない他宗教の揶揄はしない。シャルリー日本人が福島については「それは災難でしたね」でなにも感じないくせに、ことおフランスには敏感に反応する。それが私にはうざい。嘘くさい。

    新聞は見事に売れました。

    No title

    シカさま、

    お書きの件、同意いたします。

    私個人は石原知事が好きではありませんでしたが、

    ↓こちらに当時の「フランス語発言撤回をめぐる公式サイト」があり
    http://www.ishihara-frago.com/toppagejp.html

    最初の方に、

    「公の場で、故意に一部の人々を傷つけ、貶めようとする妄言、虚言が、もっぱら沈黙と苦笑いをもって受け流されてしまうような国に、わたしたちは、いつから安住するようになってしまったのでしょう」

    とあり、デジャヴュかと思えるほど、ここ最近聞いているような言質で、爆笑してしまいました。

    おまけに右サイドに、


    2007.12.30 「悪いと知りつつも言ってしまう」失言が追及され, 「悪いと思わずに,悪いことを言ってしまう」暴言が追及されない, というのは変ではないか? 」 ポーカス博士の DAMARAN サイトに「失言を裁けても暴言を裁けない国― 「フランス語訴訟」と石原都知事」掲載


    ↑いやぁ、文字化けしていて読めないのが無念です!


    更にその下にずらっと続く、仏および元・仏領国の新聞記事「石原知事、フランス語を侮辱して訴えられる」というもの。

    さすがおフランス。相手は許さなくても、自分は許される。
    この国にとっては「勝ち負け」がすべてなんでしょうか。

    Re: No title

    あい さま、

    コメントありがとうございます。
    石原発言の顛末、読みました。失笑を通り越して体の力が抜けますねぇ。私も石原は嫌いですが。
    フランス人の自己チューは猫に負けないと思っています。ついでにツンデレなところも、
    先祖はネコ科の人間だったのでしょうか。

    こんにちは

    ご無沙汰してます、更新頻度は上がりませんがよろしくお願いします。

    このタイトル、もう大受け。
    というのは少し前に「まあフランス人の言う表現の自由だからな、ああいう品の悪いのはあかんわ」と言ってたんです。
    風刺ならボンヤリさんでは気が付かないお利口さんだとギクリとする、じゃないとね。ああいうのは悪質な落書きにしか見えないです。
    一番うまい風刺は普段着を着た女性のセクシーな写真を撮るのと同じだと思います。これじゃ品が悪すぎます、悪意丸出しは品性下劣ですね。

    Re: こんにちは

    MKさん、お久しぶりです。更新がないのでどうしちゃったのかと心配していました。お元気そうで何よりです。

    フランス人の“笑えない”エスプリは慣れると本末転倒なことに笑えちゃったりすらしますけど、傲慢なとこはいただけませんね。
    プロフィール

    シカ

    Author:シカ
    夫のカエルとともにヨーロッパに住むシカです。シカは日本生まれですが、ここ20数年イギリス、フィンランド、ノルウェー、スペイン、ドイツ、振り出しに戻る(イギリス)と流れてきました。カエルはフランス生まれです。詳しくは自己紹介ページへ。

    引用・転載は原則として歓迎ですが、事前にご一報ください。どのような論旨・目的での引用・転載か、把握しておきたく存じます。

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