大晦日

    またワイとミッツィに誘われて、大晦日は一緒にパブへ。

    前もって送られてきたメニューは普通のパブ飯だったので、夫と普段着で出かけた。ところが女性陣はみんなこれでもかってオシャレしてて、私みじめ。壁に溶け込もうとする己に勝つべくガンガン飲んでいたら、調子が出てきた。こんなに飲んでは恥ずかしいのだが、みんなも飲みまくっている。もう、知らんわ。

    「この日を最後に禁酒する!」と宣言しているクリスとジュリー(オージー)。すごいなぁと、日本人は小さい目を丸くしたのだが、年の開ける頃になって禁酒は1月の31日間だけとわかり、日本人の目は細〜い軽蔑のそれに変わった。

    ミッツィは黒い髪をアップにして、前髪がアールヌボー風の奇妙な団子になっていて、ポワロの登場人物みたい。ヨーロッパ人って普段はもっさりしてるけど、やるときはやるのよね。パブの混雑するカウンターで注文するとき私はモタモタして、なかなか割り込めない。ミッツィはそこへヒーローのように現れて堂々と飲み物を勝ち取ってくれた。「さすがイギリス人」。「そうよ、一生の訓練の賜物よ」。

    初めて会ったご近所さんは、良い人だが頭が悪く冗談にウケてくれないイギリス女性(名前忘れた)、フィリピーナの奥さんを連れたシドニー出身の内気な黒めがね男(変身前のスーパーマンにそっくり)、美人なのに絶望的に鬱っぽいイタリア女性、などなど。黒めがね男は十分アルコールが回った頃から嬉しそうな顔になり、私に懐きはじめた。アジ専なのね。別にヤバいことはないけど、フィリピーナ奥様もいい人だし、私は黒めがねオージーよりカエル夫の方がよっぽど好みなので、ちょっと注意深く振舞わねばならなかった。

    10時頃から生のピアノ弾きが入り、イギリス人ならみんな知っている下らない歌のメドレーに乗って、みんなの酔っ払い方といい、節操のなさといい、大学生の合コンのようになってきた。ピアノ弾きは11時58分に『蛍の光』を弾き始め、12時の時報の瞬間には誰彼構わずキスしていいという伝統に則り、パブ中が抱き合った。さすがに口にキスはしなかったけど、なんか知らないアフリカ人とかご近所さんほぼ全員とハグした後、退散。

    そんなわけで‥‥元旦は‥‥二日酔いで‥‥頭‥‥‥。猫とベッドの中で過ごした。ミッツィがギリシャのクッキーを持ってきてくれたのだけど、夫に応対させて布団かぶったままだった。

    ところでミッツィといえば、クリスマスの数日前“夕食前の軽いドリンク”ということで手まり寿司とワインに招いたら、しっぽり12時近くまで話し込んで、ワイン2本に加えあろうことかとっておきのシングルモルトを1/4本も飲んで行った。大した姉御だ。大好き。

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    プロフィール

    シカ

    Author:シカ
    夫のカエルとともにヨーロッパに住むシカです。シカは日本生まれですが、ここ20数年イギリス、フィンランド、ノルウェー、スペイン、ドイツ、振り出しに戻る(イギリス)と流れてきました。カエルはフランス生まれです。詳しくは自己紹介ページへ。

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