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    嫌いな食べ物

    喜田方ラーメン(あっさり醤油味、中太縮れ麺)が好みの私は、とんこつラーメンがダメ。獣の死骸を白濁するまで煮えたぎらせた見た目と臭い。目をつぶって鼻をつまんで食べたとしても、ヌルヌル脂ぎった食感や細くて固い麺は罰ゲームだ。

    尤も、チキンスープもビーフコンソメもかつおだしも生き物の死骸の味を旨みとする。しかしアクやエグみ、臭みを抑えるべく弱火で煮たり漉したりする。

    とんこつの獣臭と油脂をもってウマカーという味覚は私はもっていない。上品ぶってるんじゃなくて、生まれつき。私が小さかった頃うちは貧乏で、安いバラ肉しか買えないのに私が脂身を嫌がるので、母は困っていた。ご馳走の鮪のトロや霜降り牛も食べるのが苦痛で、そういうのが好きな父は私の分が回ってくるのでウハウハだった。

    父は少年期を上海の日本人租界で羽振りのいい実業家の息子として過ごしたが、敗戦とともに引き揚げ10代に極貧を味わった。だから父にとっては、豊かだった頃の食卓を飾った中国料理=脂こそが美味しいものとなった。おかげで日本の高度経済成長に伴ってブクブク太り、昔を知る人に「あの美男がこうなったのですか」と真顔で言われる始末だった。その姿は私の拒食症の引き金の一つになった。

    話が逸れた。食べ物への生理的好き嫌い+心理的経験による嫌悪感。偏見って、こういうプライベートな拒絶から生まれるのかな。血の滴るTボーンステーキにむしゃぶりつくスペイン女性の目がギラギラ光ったとき、九州女性が焼き鳥屋で矢継ぎ早に内臓を注文し豚骨ラーメンを語るのを見たときの「きもちわるい」という反応は、自分でもなかったことにできない。これらグループへの理不尽な軽蔑を、今でも克服できていない。

    嫌いな食べ物を列挙したら、私がどの人々に故なき偏見を持っているかバレてしまう。

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    プロフィール

    シカ

    Author:シカ
    夫のカエルとともにヨーロッパに住むシカです。シカは日本生まれですが、ここ20数年イギリス、フィンランド、ノルウェー、スペイン、ドイツ、振り出しに戻る(イギリス)と流れてきました。カエルはフランス生まれです。詳しくは自己紹介ページへ。

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