おフランスいいとこ一度はおいで

    酒は旨いし兄ちゃんはキレイだ。しかし、バスルームが汚すぎる!!!!

    クリスマスというかノエルというか、まあ例年恒例のイベントでフランスの家族・友達を訪ねて一週間の旅をしてきた。イギリスに戻る入国審査のワクワクドキドキも無事通過し、いやー、やっぱり自分ちのお風呂はいいですね。

    イギリスとフランスは、ユーロトンネルで30分しか離れてないのに、まったくの別世界。車の走る右左から、建物の外観や畑の風景、道路沿いのサービスエリアに至るまで、ほんとに雰囲気が違う。ドイツから行ってた時にはそれほど感じなかった。やっぱり島国って変わってるのだ。ヘンなのはフランスじゃなくてイギリスなのだ。

    大陸の大味さというのかな‥。イギリスはちまちまと愛らしく、どんな田舎の片隅に行っても人の手が入っていて、ヨーロッパ大陸のど真ん中で感じる荒涼殺伐とした寂しさがない。イギリスの人間もドジだが優しさと滋味があって、大陸の人間の恐ろしいまでの自己中と戦闘心を欠く。その分、たぶん、大陸の人たちの方が強いのだろうけど、イギリスという国は海に守られてなんとなくうまくやってきた。らしい。

    家族や友達とはとても楽しい時間を過ごした。フランス語ができないなりに、みんな私に慣れてくれて、適当にからかったり自尊心をかなぐり捨て(フランス人にはかなり難易度高い芸当)英語で話しかけたりしてくれる。“ディディエの奥さんは無害で面白い外人”で通っているのは有難いことだ。

    フランス人というアイデンティティは人種よりも言語と文化に括られている気がする。アルジェリア出身でもベトナム系でも、フランスで教育を受けフランス語を完璧に操ればフランス人だし、白人でも東欧人やなんかでフランス語ができず教養が低ければ余所者だ。ルペンの主張する白人のフランスというのは、フランス人みんなの共通認識ではないと思う。

    文化という点では、アジア人同士の極端な例を挙げよう。義弟の奥さんはフランス育ちのタイ人で水商売、私は生粋の外国人でフランス語ができないが“日本出身”のお嬢。この二人のどちらを家族が受け入れるかと言えば、私の方だ。タイの彼女は5歳でフランスに養子に来たというから、フランス人と言ってよい。ただし極端に劣悪な環境で育ったらしく、教養が皆無で超悪趣味。夫の親族は特に意地が悪いわけでもなく常識的に親切な人たちなのだが、クリスマスのように大勢が集まっている場ではいつの間にか、言語面で異質でも文化的に同レベルの日本人の方を輪に入れて、フランス語は話せても話す内容がちんぷんかんなタイ人は輪の外‥‥になってしまっていた。

    日本・タイというのは関係ない。ここで言ってるのは民度、というと激しすぎるけど、文化というか教養というか、精神的階級のようなもの。残念ながらこの世には存在する。フランス人はその辺が容赦ない。日本人のように一応誰にでもえへらえへらしておくというのがないので、場違いな人は思いきり場違いな思いをする。

    イギリス人も階級意識は強烈だから、そこは同じなのかな。ただ、同じ状況ではタイ人彼女を無視はせず、慇懃無礼に相手すると思う。妙なところで紳士的なのでね。それと、イギリスでは場違いな人が紛れ込むという事態そのものが珍しい。子供から老人に至るまで、労働者階級は労働者階級同士、中流は中流、上流は上流で、それぞれの領域を出ないという不文律をみんな固守してるので。その点、建前上自由平等友愛のフランスでは、“事故”が起きやすいのかもしれない。

    まあいいや。長旅から戻ったばかりで疲れてるのでまとまらない話になってしまった。おやすみなさい。
    あ、留守の間猫と家を守ってくれたダブルあきこさん、本当にどうもありがとうございました。

    テーマ : 国際結婚
    ジャンル : 海外情報

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    フランス人のわかりやすさ

    面白い~!! 
    わたしもノエルヴァケーションで家族と一緒に過ごしています。

    夫の家族は基本的に普通でいいひとたち。わたしにフランス生活の余裕がなさ過ぎて、まだパニックに陥るので、友好的な距離が必要だと伝えています。主に父はときどきハートを突き刺す悪趣味な言葉を吐き出しますが、だいぶ慣れてきたのか今回は動じず。

    それから、多少言葉がわかってコミュニケーションが容易になると、わたしがかなり毒舌だと認識してきた様子。フランス人の笑えない冗談にも負けじと応戦するので喜んでくれました。

    移民学校の話になったとき、日本人=教養や文化背景、経済の強者ということで扱いがまったく違うと感じます。思い返せば差別的な扱いを受けたぁ~と感じたり、”事故”に遭ったと自覚するのは、フランス人&移民の教養のない人たちと接するときのみです。だから、会話の内容って大事ですよね!!なにを大切にして生きているのか、生活しているのかが丸見えになってしまうのですから。

    それにしても義理弟はタイ人の彼女とはうまくやっているのですか? 個人的にちょっと興味を抱きました。自分の悪趣味を自覚しつつ(笑) 

    Re: フランス人のわかりやすさ

    > 主に父はときどきハートを突き刺す悪趣味な言葉を吐き出しますが、だいぶ慣れてきたのか今回は動じず。

    フランス人の冗談のセンスって他虐的だから‥‥。イギリスは自虐なんですよ、基本的に。日本人はダジャレっていうか当たり障りのない笑いが多いですね。

    > それから、多少言葉がわかってコミュニケーションが容易になると、わたしがかなり毒舌だと認識してきた様子。フランス人の笑えない冗談にも負けじと応戦するので喜んでくれました。

    毒舌は知能の証し〜。辛辣なほどウケますな。

    > それにしても義理弟はタイ人の彼女とはうまくやっているのですか? 個人的にちょっと興味を抱きました。自分の悪趣味を自覚しつつ(笑) 

    末弟は6人きょうだい(姉一人、兄二人、ディディエ、弟二人)の中でいちばん出来が悪くてやんちゃで、お母さんに溺愛されて育ったそうです。姉兄がみんな普通の社会人になっている今も、彼だけは職を転々としていまひとつ道が定まらない感じで、いくばくか劣等感や疎外感も感じているのでしょう。だから知的にも社会的にも自分より明らかに低い女性を選んだのかな、と。そうすれば家の中では挑戦されることなくお山の大将でいられるから。悪い奴じゃないんですよ。兄姉に比べてほんのちょっと生きる力が弱いだけで。
    プロフィール

    シカ

    Author:シカ
    夫のカエルとともにヨーロッパに住むシカです。シカは日本生まれですが、ここ20数年イギリス、フィンランド、ノルウェー、スペイン、ドイツ、振り出しに戻る(イギリス)と流れてきました。カエルはフランス生まれです。詳しくは自己紹介ページへ。

    引用・転載は原則として歓迎ですが、事前にご一報ください。どのような論旨・目的での引用・転載か、把握しておきたく存じます。

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