ロンドンへ里帰り

    一週間前だけど、用事で三日間ロンドンに滞在した。ガトウィックで夫と別れ、それぞれの用事へ直行。まずは、要領を得ない外国人でごった返すヴィクトリア駅へ。壊れた券売機の長蛇の列に並び、地下鉄に乗り、サウスケンジントンのフランス領事館へ。

    どこへでも徒歩で行けるデュッセルドルフに比べて不便この上ない街だが、なぜかストレスを感じない。外国人がモタモタしても地下鉄が止まってもノロノロ走る車がいても、誰も声を荒げないからだろうか。誰に何を尋ねてもわかる言葉で返事が返ってくるからだろうか。

    ドイツでの私は何かよく分からないことがあっても「英語で尋ねちゃわるいかな、ドイツ語で何て言うのかな、あの人アーリア人だな、やっぱりやめとこ」と躊躇ばかりしている。言葉の不自由に慣れすぎて自覚していないストレスを、それが取り払われた途端に感じた。イギリス、楽すぎる。

    どこの国でもガイジンは不便な存在。でもロンドンではその不便な存在がデフォルトになっていて、不便な奴同士で大都市の歯車を動かしている。必要悪=必要になっている。ヨーロッパの他の大都市で言えば、パリにも同じぐらい不便者がいるけどロンドンほどには受け入れられていない。ベルリンはもう少しリベラルなのかもしれないけど、フランクフルトなんかはどドイツだ。

    私がロンドンであんまりリラックスしていたので、帰ってから夫が「やっぱりゆくゆくはロンドンに戻りたい?」と訊く。う〜ん。できれば、ね。無理は言わないけど、ね。
    london.jpg

    テーマ : ロンドン生活
    ジャンル : 海外情報

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    No title

    私も、今はすっかり忘却の彼方だけれど、英語だとホッとする。
    ドイツ語も 馴染める様になったけれど、やっぱり英語の方がくつろげる。そしてスイスドイツ語は最後まで馴染めなかった_no
    無意識のストレスは(言葉に限らず)大きいと改めて思うこの頃...

    Re: No title

    私もノルウェー語、用は足りても十分に使えるところまでは行きませんでした。スペイン語とドイツ語は旅行会話レベル。フランス語は聞いてるだけならかなり見当つくようになりましたが、喋るほうはダメダメです。

    思うに、習得時の年齢が第一。若ければ若いほど残る。私の父は20代にアメリカで覚えた米語を今でも話しますが、40代にジュネーヴで勉強した母は英語もフランス語も全部忘れています。

    次に、その言語に恋をできるかどうか。私は英語ほど面白く美しい言語はないってぐらい好きです。ノルウェー語は田舎者が文句垂れてるようにしか聞こえず、スペイン語は大阪のオバチャンがまくしたててるみたいで嫌いです。ドイツ語は、美しいとまでは‥‥。フランス語は好きです。でももう年寄りなので、覚えるのは無理かも。
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    シカ

    Author:シカ
    夫のカエルとともにヨーロッパに住むシカです。シカは日本生まれですが、ここ20数年イギリス、フィンランド、ノルウェー、スペイン、ドイツ、振り出しに戻る(イギリス)と流れてきました。カエルはフランス生まれです。詳しくは自己紹介ページへ。

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