若いアメリカ人

    ニューヨークに住む駆け出しのオペラ歌手(26)が我が家に滞在中。ドイツでオーディションを受けにはるばるやってきた。彼のお父さんはうちの夫と同郷で若き日のヒッピー仲間、その後アメリカに渡り「フランス人」を職業にしてきた。お母さんは東欧系アメリカ人で、舞台女優だったけど今は先生をしているそうだ。

    繊細な感じの青年で「友達いない」と言うが、多弁は美徳とアメリカ式に刷り込まれているのか、よく喋る。あの年齢の私だったら、よく知らない中年夫妻の家に滞在してたら自室にこもっちゃう気がする。この青年は逆で、家に居る限りはなんだかんだと話しかけてくる。しかも話す内容がお喋りではなく文化論や芸術論。昼食を作りながら相手をしていた私はパスタを茹ですぎケイパーを入れるのを忘れた。マルチタスクだめなんです、私。

    もしかしたら日常生活や感情面では案外幼いのかもしれないけど、考えることはずいぶん大人な26歳だ。うちの夫の息子(24)に比べると話し相手として手応えがある。歴代彼女がみんな年上だったというから、大人に合わせるのが上手なのかな。今の彼女は6歳年上の韓国系アメリカ人でバイオリン奏者。

    しかしお父さんに「ドイツに行くんだったら俺の友達に泊めてもらうといいよ」とだけ言われて来て、まさかホームステイ先が将来の自分たちのような異文化カップルとは予測していなかった。俄然、話題が増えるわけだ。日本と韓国のこと、政治のこと、宗教のこと、言語のこと‥‥。

    面白いのは、この物思う夢見る青年は、まだ生活が確立できていないこと。自分を見極めるのに時間がかかるのか。夫の息子は知能は高いがわりあい単純というか現実的な子で、もう科学者としていっぱしの道を歩み始めている。文系と理系の違いなのかなぁ。

    超文系の私が歴代好きになった男(夫を除く)がことごとくダメンズだったわけの一端が、ここにあるかもしれない!

    テーマ : 国際結婚
    ジャンル : 海外情報

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    プロフィール

    シカ

    Author:シカ
    夫のカエルとともにヨーロッパに住むシカです。シカは日本生まれですが、ここ20数年イギリス、フィンランド、ノルウェー、スペイン、ドイツ、振り出しに戻る(イギリス)と流れてきました。カエルはフランス生まれです。詳しくは自己紹介ページへ。

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