ねこまくら

    一回でいいから、ねこを枕にして眠りたい。

    柔らかくて温かくてちょうどいいサイズで、私の頭の寝相に合わせてぐにゃりと形状を変えてくれる。

    一回で、ねこは死んでしまうだろう。

    見果てぬ夢とはこのことか。

    イギリス人の社交性、偽善、優しさ

    「イギリス人は口先ばかり」という悪口をよく聞く。確かに、言葉上手だけど行動を伴わない傾向はあるかもしれない。

    配管や電気の故障で職人を呼んで、時間通りに来た試しも簡単な仕事が一度や二度で終わった試しもないが、やたらと愛想はいい。京都の人の慇懃無礼 −「おぶづけ(お茶漬け)でもいかがですか」は「いい加減帰ってくれ」という意味で、イギリスのディナーの後で出る "Would you like a cup of tea?" とそっくりだ。

    しかし人間は何事にも慣れる力がある。日本人でなくても日本に永く住めば、人の言葉を字面通りに取らず“常識的”に解釈する、行間を読む訓練がついてくる(アスペルガーでもない限りは)。日本語表現の暗号を解読することができるようになる。「またの機会に」と言われれば、「あなたが嫌いなので会いたくありません」と言われなくても相手の意を汲み、かつあえて明言化しないことで自分をも護るようになっていく。

    イギリスでも、イギリス人の特徴をつかんだ上で臨めば、それほど難しくない気がする。同じ言動から違う意味合いを読む勘も働くようになる。よく知りもしない私が怪我したと聞けば様子伺いをしてくれる人がいるとして、「“親切”を演じずにいられない心配性の人なんだな、疲れるだろうな」と思うこともあれば、これから知り合いたいと思って本心で気にかけてくれてると分かることもある。

    たまたま私が日本人なので、イギリスの直言しない・白い嘘をつく社交術が苦にならないのだろう。もっとずっとハッキリものを言う文化から来た人にはストレスになるだろうことは想像できる。

    例の顔面崩壊事故に遭ってから、街の合唱団の知り合いウェンディとアンの二人からお見舞いの訪問やカードや電話をもらって、そんなことを思った。

    テーマ : イギリス
    ジャンル : 海外情報

    プロフィール

    シカ

    Author:シカ
    夫のカエルとともにヨーロッパに住むシカです。シカは日本生まれですが、ここ20数年イギリス、フィンランド、ノルウェー、スペイン、ドイツ、振り出しに戻る(イギリス)と流れてきました。カエルはフランス生まれです。詳しくは自己紹介ページへ。

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