日本がなぜこうもヤバいのか

    竹島、そして尖閣諸島の騒動で余程頭にきたのか、なんだか国粋主義みたいなこを言い始めた知人がいる。以下は彼女とのやり取り。彼女の了解をとっていないので、彼女の言い分は要約を〈〉内に記すにとどめる。

    <ドイツにいるあなたには中国の理不尽さがわかっていない〉

    日本のニュースは見てますので大方の動きは知っています。日本人が相当ムカついているのも道理だと思います。まあ中国という国はかつて偉大な文明を築いたのですけど、今の中国本土にいる人々は台湾やシンガポールや香港やアメリカや‥‥あちこち‥‥に頭脳が流出した後の残り滓のような感じはします。

    私は中国のゴリ押し体質も韓国の強請り体質も好きじゃありませんが、日本外交の拙さ(語学力/修辞力の不足を含め)が事態を収束のつかないところまで悪化させた大きな一因と思っています。

    〈日本外交は弱腰すぎる。中国や韓国にガツンと言ってやるべきだ〉

    いや、今の段階でやみくもに強腰に出てもよけい紛糾するだけでしょう。かといって妙案も思いつかないのですが。

    同じ敗戦国としてドイツは日本と正反対の道を選びました(親父や爺さんの罪を反省しろと言われ続けた若者がキレてネオナチが台頭したというオマケがついてますけど)。しかし旧敵国との関係をここまで修復できたのは、旧敵国たる連合諸国が民度と基本的価値観においてドイツと同類であるお陰もあったでしょう。日本は非キリスト教圏で非白人国家です。さらにアジアにおいても特異すぎます。鎖国のせいでしょうか。日本人はいまだに、自分たちだけに通用する常識の中で生きているのです。

    驚くに及ばず、ドイツのメディアは今の領土騒ぎを“戦後処理を怠った日本の負債”という切り口で解説しています。優等生にそういうこと言われるとなんだか面白くないですが。

    〈ドイツのほうがもっと残虐なことやったのに、日本となぜこうも違うのか。でも戦後処理が甘かったのは否めない。アメリカにおんぶにだっこに、頼りっきりだったツケが回って来た。 そこで今度の選挙は、今の事態を少しでも改善してくれそうな橋下、率いる日本維新の会が脚光をあびている。今回の領土騒動は、アメリカが糸を引いている。安保も核も言いなりでは、今に食料問題もアメリカコントロールされる。すでにTPPではアメリカに押し切られそうな勢いだ〉

    日本経済の復興は(予想の斜め上を行きすぎてアメリカの日本叩きを招いたものの)、アメリカの都合で始まったこと。目先の富に食いついてそのアメリカに尻尾を振り続けた愚政府と、その政府に投票し続けた愚民。日本の現代史は自慢できたものではないです。土壌がないところにアメリカから急ごしらえに移植された民主主義議会政治が成熟するいとまもなく、あれよあれよという間にお金だけ一人前になってしまったのです。

    戦争責任は、ドイツと日本のどちらがより残虐だったかの問題ではなく、それを言えばアメリカも同等に残虐だったし今も残虐なわけですから、同じ悪でも負ければより悪となってしまうのが残念な真実です。

    ドイツが偉いのは、本当に本当に反省したことです。日本では政府要人が公然と靖国参拝し、南京虐殺はなかったと言う輩がまかり通ってますが、ドイツでホロコーストを公に否認したら刑務所行きです。個々のドイツ人は、生来の独善性と命令大好き症候群を抱えながらも、ナチズムについては敏感すぎるほど悔やみ傷ついています。今でも。

    日本では、私たちの世代でさえ、学校で原爆のことは教わっても加害国としての側面はほぼ完全スルーでした。ユーミンが『スラバヤ通りの妹へ』で歌ったように、日本の若者はアジアへ旅して初めて事実を知り面食らう有様でした。そして今でも、アジアに残した爪痕を考えてもみない日本人が多いのではと危惧します。

    これでは強請り集りの種が尽きるはずもありません。そしてアメリカの都合で膨らみ萎み、その度に国土震撼を繰り返す‥‥天然の地震津波だけじゃ不十分とでも言わんばかりに。なんて国だ。

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    テーマ : 尖閣諸島問題
    ジャンル : 政治・経済

    ごはん作りたくない病

    重度のごはん作りたくない病を発症中。買い物にも行きたくない。引っ越してから何故か夫は、まえは週末に行っていた大型の買い出しを面倒がる。だから私が小出しに買い物に出るべきなのだが、イヤでイヤで。外食続きでも夫は気にしないようだけど、不経済だし脂や肉ばかりだし、出かけるぐらいだったら作った方がマシかと思えるぐらい、私は外食がきらい。ピザの出前は夫がいやがる。冷凍食品も夫はNG。‥‥なので、材料もない状態で何かしら作らないといけない‥‥ますます作りたくなくなる。

    こ、腰が

    夫の息子とその奥さんが訪問中。一日中LDKにいてフランス語で喋っているので私はちょっと退屈している。と、思った途端、腰痛になった。先月もフランス旅行中になった。心気症じゃあるまいしと思いたいが思うにも無理があるか。

    私のフランス語がダメダメなので仲間はずれ気味になるのは、構わないんだ、本当は。夫の息子は性格は素直だが、英語が流暢とまではいかず格別機智に富む子でもない。奥さんのほうが英語は上手で社交性もあるが、世代差か、話題が見つからない。ようするに継母さんたる私としては、二人とも来る分には構わないし寝具の世話ぐらいはするが、正直一緒に過ごしたいほどでもないのさ。彼らにしても継母さんをわざと無視してるわけじゃなく、実父/義父たる我が夫とフランス語で話している内容をいちいち英訳するのも流れが止まるし、だいいちわ訳すほどの話でもなし、ってところだ。

    話の輪に入れないのは、だから気にならないんだが、気になるのは居場所を占領されることだ。今日のように体調がいまいちで一緒に外食(脂っこい西洋料理)する気にもなれない日などは、時々LDKをあけてくれないと、一人分うどん作って食べるにも具合が悪い。彼らが外へ食事に出た一時間に急いでカップヌードルを食べ掃除して二階の自室に引き上げるという、居候のような生活になってしまう。腰痛も出るってものさ。

    フランスに行っている間はこっちが相手の家に居るわけだが、これはこれで別の不具合がある。いつも泊めてくれる義弟、いい奴なんだがシングルパパで、掃除まで気が回らないらしい。フランス人の家はデフォルトで汚いが、中でもこいつの家は抜群! トイレとバスルームと寝具とタオルが汚い家って、泊まるだけで疲れる。腰痛も出るってものさ。

    テーマ : 医療・病気・治療
    ジャンル : 心と身体

    大統領夫人のダイエット

    普段はTVを見ないのだが、カエル(出張中)の餌やりもないので暇すぎてBBCをつけていた。アメリカ大統領選の話をやっていた。ミシェル・オバマがバラクを持ち上げる演説を"...my husband; our president" と締めくくっている。

    本職は弁護士で、ハーバードの卒論のテーマが「黒人であること云々」という、角を立てる気まんまんタイプの才女だそうだ。バラクが大統領になる前のキャンペーンでは「今わたしは大人になって以来初めて、アメリカを誇りに感じています」なんて、一物ありげな発言で物議を醸した。高揚の絶頂でチクリと皮肉が頭に浮かぶのは、酔うことができない冴え冴えした知性と、その知性を不当に扱われてきた憤りの所以か。

    しかしさすが弁護士、何が再重要案件でそのためには何が得策か考え、割り切るのは早かった。オバマチームとイメージ作戦を練り、母ちゃん路線に打って出た。全米の母親を味方につける戦略。「母・妻・娘・妹」以外の部分はいっさい表に出さない。ダイエットにも励んで芸能人と見分けがつかない姿形になった。あの豊満で強面で面白いキャラは倉庫に突っ込まれてしまった。

    ここまで“編集”されると「あの子は全部作り物だよ、エリカ様」って感じだが、作り物‥‥というか嘘ではない。本当じゃないことを言うのは嘘だが、本当のことを全部言わないのは嘘ではない‥‥厳密には。

    大統領・大統領夫人って、そんなにしてまでなりたいものなんだねぇ。

    テーマ : アメリカ合衆国
    ジャンル : 政治・経済

    プロフィール

    シカ

    Author:シカ
    夫のカエルとともにヨーロッパに住むシカです。シカは日本生まれですが、ここ20数年イギリス、フィンランド、ノルウェー、スペイン、ドイツ、振り出しに戻る(イギリス)と流れてきました。カエルはフランス生まれです。詳しくは自己紹介ページへ。

    引用・転載は原則として歓迎ですが、事前にご一報ください。どのような論旨・目的での引用・転載か、把握しておきたく存じます。

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