ドイツの医者

    イギリスの一般医は愛想がよくもの柔らかな人が多かった。プライマリーケアでは接客(?)術というかベッドサイドマナーがとても大切と教育されているらしかった。スペインの医者は一昔前の権威主義で、お国柄とぴったりマッチ。おフランスはクソミソ。

    ドイツは‥‥寄る年波ゆえこの1年で5人にかかってしまったので、一般化してしまおう。まず、温かみがあんまり感じられない。例外は日本人相手に日本語で診療しているドイツ人女医さんで、始終にこやかで優しいのだがヤブだった。あとの4人はどこかしらシカをバカにしていて、なんか密林から危険な菌を持ち込んでいるのではないかと疑われている気がした。(違いますって。持ち込んだのは納豆菌だけですってば。でね、納豆菌ってアントラックスの親戚なのよ〜)

    医者A:「どこが悪いんだね」(痔瘻じゃないかと思うんです)
    「それは診断だ。そうではなく症状を言いなさい」(えーとケツの○○の周りに‥‥後略)

    医者B:「あなた最後に予防接種受けたのはいつ?」(子供の時、一通り)
    「ええっ、じゃあそれっきりチフスとかジフテリアとか結核とか天然バカとか、予防してないの?!早速受けてもらいます」(‥‥)
    「これはドイツでもノルウェーでもヨーロッパはどこも同じよ!」(‥‥って、ヨーロッパの他のどの国でも言われたことないけど?)

    そりゃあんたの休暇先のタイとかでは伝染病もあるでしょうけど、日本ってかなり先進国よ? ドイツを上回る清潔マニアよ? 日本人慣れしているデュッセル村でさえそうなんだから、後は推して量るべし。ノルウェーでは昔、日本人を含む非欧州人全員に胸部X線と結核検査が義務づけられていたが、私たち先住日本人の行いが正しかったので10年ほど前に日本人は除外された‥‥パイオニアの苦労を分かってください(涙)。

    というわけで医者ショッピングは続くのである。ノルウェーやイギリスだと学区制みたいなのが医者にもあって区域外の保険医にはかかりにくいのだが、ドイツは好き勝手にどこ行ってもいいらしいし。

    テーマ : ドイツ
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    検査結果、問題なし!

    2ヶ月前に夫に血便が見つかって、癌の疑いもあるから早速大腸内視鏡検査をと言われた。ところが夏休みシーズン(英語でsilly season)。検査の予約は今日まで待たなければならなかった。

    いい方に出れば最高、悪く出ても敵の正体が分かれば傾向と対策も考えられる。分からないという状態がいちばん怖い。それでも検査が済むまでは心配するだけ損だ。頭ではそう思っても不安で、ひとりでいると涙が出た。夫がいない世界に生き残りたくない。私の方が先に病気になりたい。‥‥でも夫はもっと怖いはずだ。

    しかし彼は、悲しみを知っているからか、とても強い。最初の3日ほどは浮かない顔をして、万一の場合の財産分与とか整理しておかなくちゃなどと言っていたが、その後吹っ切れたようにいろいろ計画しはじめた。引っ越し、旅行、仕事上の企画。うわ〜と言っているうちに2ヶ月が過ぎた。そして検査前数日間の食事制限の世話をする頃には、私もなんだか慣れてしまって不安を忘れ、面倒だなぁなどと思っていた。

    今日の午後、夫が検査に出かけて、鬼の居ぬ間に洗濯、掃除や買い物と走り回っていて、ふと「‥‥もしかして、結果が悪かったら?」。顔を見れば分かるだろうか。彼はなんと切り出すだろうか。

    3時間ほどして夫は帰ってきた。開口一番、ドイツ人看護婦がおっかなかったと文句を言った。これはいいサインなのか、悪いサインなのか。それから夫は、お腹がガスでパンパンだ、麻酔で眠い、ご飯が食べたいと言った。ふつう、癌宣告されてすぐに食事をしたいだろうか? でもまあ、そういう出方もあるかもしれない。

    「なんにも問題なかったよ」と彼の口から出たのは2時間後だった。なんでその場で電話しないんだ〜??? 夕飯の蒸し野菜と白身魚と白米をお皿に叩き付ける手に剛力が入る私。芋がつぶれる。でも、嬉しい(芋がつぶれたことじゃなく)。フツフツと、すごく嬉しい。食後、麻酔の残りでうたた寝をする夫に毛布をかけながら、自分でも意識しないほど当たり前になっていた緊張が全身から抜けていくのを感じた。ついでにお風呂にはいることにした。

    治安って

    ルーマニアで日本人が殺されたニュースを読んだ後で、買い物に街へ出かけた。デュッセル村はたいへん治安がよい。日本人が何の緊張感もなくブラブラのんびり歩いていても何も起こらない。日本ほど安全ではないのだろうけど、日本がどのぐらい安全かもう覚えていない。東欧は、そりゃもっと危ないに決まっている。

    私は不注意にもかかわらずヨーロッパで危険な目に遭ったことがない。嫌がらせやナンパ未遂はあるけど、スリや強盗の類いには遭ったことがない。たまたま運がいいだけなのか、人相が悪いので悪人も寄ってこないのか。はたまた、眼光鋭く上背があり時速10kmで歩くので、カラテ女に見えるのか。知らんが、たぶん、目つきは関係ある。

    日本の女性は口を半分開けてポトンポトンと幼児のような歩き方をする人が多い。目も超絶的化粧で3倍の大きさに描いてあり、特殊なコンタクトレンズでもつけているのか焦点が合っていない。日本ではそういうのがカワイイとされるらしい。ヨーロッパでは「あたまわるそう」〜「カモ葱」のスペクトラムに入る。カワイイ姿は恋人や夫に見せればよい。街で男たる男を萌えさせる必要はない。よっぽど暇であっても。わたしゃイスラム教じゃありませんけどね。

    良い子のみなさん、男という生き物はイヤらしく獰猛な部分を抱えていることは知ってますよね。そういうモノに、ブスだ強面だと思われた方が殺されるよりいいでしょ。気をつけましょう。

    テーマ : 社会ニュース
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    目の前で交通事故

    バンと大きな音がして、ベランダに出てみたら家の前の通りで赤いオープンカーが上下逆さまになっていた。ちょっと離れた所に普通の乗用車。赤い車の下敷きになっている人を、通行人が数人がかりで引っ張りだしている。普通こういう状況ではけが人に触ったり動かしたりしてはいけないんじゃ? ま、本人が意識しっかりしていたから、頭に血が全部下がる前に出してと自分から言ったのかもしれない。カエルもシカも外人ゆえドイツの救急車番号も知らずオドオドしたが、別の通行人が携帯で救急車を呼んでいるのが見えたのでピラト式に手を洗う。あとは見物となった。

    ところでドイツ人は能率がいいのか悪いのか。引越し屋や電話会社は異常に効率的だった。引っ越し当日からちゃんと寝たり起きたり電話したりインターネット使ったりできた。不動産屋と掃除屋は、何もせず料金だけとるボッタクリだった。食洗機の修理は、旧居のは2ヶ月越しでまだ決着していない。新居のは取り付け早々故障で今週修理1が来るが、修理4ぐらいまで直らない公算である。

    今日の救急車と警察は、見たところ死者重傷者はゼロ、壊れた車は一台の事故に対して救急車3台、消防車4台、パトカー4台で、処理に3時間ぐらいかかっていた。丁寧なのか頭が悪いのか。

    ひとまず、ドイツの有名なマイスター(名人)制度について、どの分野がそうでその分野がそうでないのか、明細リストを公表してもらいたい。

    テーマ : ドイツ
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    泣きっ面に蜂

    引っ越しの最中なのにぃと乗り気でなかった10日間の夏休み旅行。

    やっぱり気の持ちようは大切なのか、体の歯車が狂って泣きっ面旅行になってしまった。まず初日のパリからお腹不調で、ナントの友人宅経由で三日目ロワイヤンのカエル親宅に着いたら膀胱炎。五日目の朝、腰から脚にかけてのすごい痛みでいざり、救急行き。おフランスの高慢ちきな医者に3時間に亘っていじられた挙げ句「ただの膀胱炎」と追い返される。六〜七日目のサンセバスティアンでは油ギットギトのバスク料理に泣き、アンドラからモンペリエ(カエル姉宅)、ローザンヌ、チューリッヒと移動する間は痛み止めジャンキーだった。

    フランスとスペインはカエルの家族や友達訪問が目的‥‥慣れているとはいえ、話の半分も分からずニコニコ同席しているシカはたいして面白くない。それに暑い。スペインはもちろんのこと、南仏モンペリエなんて40度近いんじゃないか? スイスでは最後の晩にシカの旧友と25年ぶりに会って楽しかったが、やっぱり足腰は痛かった。一泊ごとに移動するのもラクじゃない。10日分の服を持って帰って洗うことを考えると憂鬱‥‥という具合に、せっかくの旅行を楽しめばいいのにマイナス面ばかりに気がいった。

    さて、帰宅翌日の今、山のような洗濯物と引っ越し荷造りに途方に暮れて座り込み、これを書いているシカ。カエルは会社、引っ越し準備はシカがやらんと。さすがに引っ越し当日の明日はカエルも一日休みをとってるけど。なんでこう余裕のないスケジュールを組むのが好きなんだね、カエル君?

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    テーマ : 海外旅行記
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    プロフィール

    シカ

    Author:シカ
    夫のカエルとともにヨーロッパに住むシカです。シカは日本生まれですが、ここ20数年イギリス、フィンランド、ノルウェー、スペイン、ドイツ、振り出しに戻る(イギリス)と流れてきました。カエルはフランス生まれです。詳しくは自己紹介ページへ。

    引用・転載は原則として歓迎ですが、事前にご一報ください。どのような論旨・目的での引用・転載か、把握しておきたく存じます。

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